商品説明 典型的なハチャメチャぶりは健在だが、『ザ・シンプソンズ シーズン6』は、熱烈なファンを戸惑わせるかもしれない。悪ふざけテレビ界の手法で楽しそうに大暴れする「恋の思い出は辛すぎて」や、シーズン最終話におけるクリフハンガー(途中で終わり次のシーズンにつなぐ)を初めて採用した「誰がバーンズを撃ったか?(前編) 」があるし、不調だったアニメ・シリーズ『The Critic』を盛り立てるため、ジェイ・シャーマン(ジョン・ロヴィッツ)に“アニメにありがちな陳腐なゲスト出演”をさせている点も少々鼻につく。それこそ、「スプリングフィールド映画祭」でのバートになった気分だ。しかし、こうした点は、結果的に見て取りかえしのつかない短所には、なっていない。このシーズンには、人気の『ザ・シンプソン』シリーズにふさわしい優れたエピソードが用意されているからだ。例えば、「バッドマン ホーマー」では、慌て者のベビーシッターの尻についていたミロのビーナス形のグミを取ろうとしたために、ホーマーがフェミニストに抗議され、ワイドショーの話題となる。「秘密結社に選ばれて」では、ホーマーがストーンカッターズという秘密結社(“電気自動車の普及を妨げているのは誰だ?/スティーヴ・グッテンバーグをスターにしたのは誰だ?/俺たちさ!”)の“選ばれた者”になる。往年の名画や小説にヒントを得たエピソードもいくつか登場している。「夏の日の出来事」はヒッチコック監督の『裏窓』を、「恐怖のイッチー & スクラッチーランド」はマイケル・クライトンの『ウエストワールド』と『ジュラシック・パーク』を、「ハロウィーン・スペシャルV」はスティーヴン・キングとレイ・ブラッドベリの作品を彷彿とさせる。 このシーズンのゲスト声優陣はいつにも増して豪華だ。リサのライバル役にウィノナ・ライダー、ラブジョイ牧師の不良娘役にメリル・ストリープが参加している。ストリープ演じる不良娘に夢中になったバートは“あの娘はチョコをコーティングしたキャンディみたいだ。外側はとろけるけれど、中身は固い”と言う。さらに、「マージの飛行恐怖症」では故アン・バンクロフト、「秘密結社に選ばれて」ではパトリック・スチュワート、「スーザン・サランドンはバレエ教師」ではメル・ブルックスとスーザン・サランドン。マンディ・パティンキンがリサの未来の婚約者を演じた「リサの結婚」は、驚くほど感動的だ。 最近、『ザ・シンプソンズ』派と『Family Guy』派の間に激論が起きている。どちらのほうが笑えるか?『ザ・シンプソンズ』は負けたのか? 『Family Guy』は『ザ・シンプソンズ』の二番煎じか?などだ。だが、そんな議論が必要あるのだろうか。素直に笑って楽しめばいいじゃないか。『ザ・シンプソンズ』が今回も充実したシーズンとなったことに驚きつつ感謝したい。「ライバルはウィノナ・ライダー」でのホーマーのセリフがすべてを物語っている。“底はハラハラ、表面はワクワク、中心はなめらか”。(Donald Liebenson, Amazon.com)
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