6位: シップリー英語語源辞典
評価
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読み物として面白い語源辞典
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この本を最初に目にしたのは地元名古屋市の図書館でしたが、手にとって読んでみると
著者の談話を聞いているようで読み物として面白く、気付いた時には外が暗くなって
しまっていたので、帰宅後すぐ注文しました。
これまでに出版された語源についての本は、とかく記号や略字が多用されて無味乾燥なものに
なりがちでした。が、この本は違います。
記号も略字も殆ど見当たりません。代わりに、平易な文章で言葉の歴史が淡々と語られます。
英語の語源を調べるというよりは、本を読む感覚で語源を追える楽しさがあります。
従って私の場合は、毎晩この辞書を枕元に運んで、開いたページを読むことが寝入る前の
楽しみになっています。この本の原典は1945年に出版されたそうで、その後も膨大な資料
に裏付けされていることが分かります。
また随所に著者のユーモアが感じ取れ、それを翻訳した訳者の楽しさも伝わってきます。
例えばheroの項目では、ヒロインにも触れるのは当然ですが、麻薬のヘロインとの違いについて
「この麻薬は飲む人に壮大感を与え、自分はヒーロー(hero)だと思わせてくれる」と結んでいます。
この本の難点といえば、一つの語彙の説明が他の単語の語源にも次々に言及してゆくため、
何の項目だったか分からなくなることがあります。例えばachieveの項では、chiefから始まって
captain, capitulate, cape, a capella, escape等の語源にも触れてゆきます。
関連性があるからこそ取り上げられるのでしょうが、なぜここまで、という疑問も生じます。
しかしこれも、読み物としての本書の性格から著者の狙い通りなのかも知れません。
いずれにしても肩肘を張らずに読み進むのが楽しくなる語源辞典です。
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