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分類:
経済・社会小説


ランキング (人気順)
1位: 女子高生ちえの社長日記―これが、カイシャ!?
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販売:プレジデント社 著者:甲斐莊 正晃
評価 5つ星のうち 5 萌えキャラだからと侮るべからず
萌え系の表紙だからと侮るなかれ。
一言…良書です。

ビジネス書で言えば入門書にあたる本書。
しかし、社会人14年目の私も「そうだったのか」と思わされるところが多々あった。


ストーリーは、父の急死により、急遽父の後を継ぎ社長となることとなった女子高生・ちえ。
その女子高生・ちえが社長としてカイシャというものを学びながら成長してゆくという奇想天外な設定とベタなストーリー。

しかし、その奇想天外な設定とベタなストリートとは裏腹に、「製造部と営業部のコミュニケーションがうまく取れていない(要は、仲が悪い)」など、
おそらく日本のどこの企業でも実際に起こっているだろうリアルな事例がふんだんに盛り込まれている。


舞台は、BtoBの中小製造業。

これ1冊読めば「製造業」のことがザックリわかる。

「設計(商品開発・企画)→調達(購買)→作業(製造)→保管・ピッキング・輸送(物流)→販売(営業)」といった製造業の一連の流れと、
「生産管理」について。

また、「減価償却」、「在庫…死蔵在庫、在庫月数、在庫の3悪」、「需要予測」、「物流」、「ピッキング」、「棚卸」、「欠品率」、「全数検査とサンプリング検査」、
「OEM」、「調達」、「QCD」、「リードタイム」、「ロットサイズ」、「特急」、「内示と先行情報」、「トヨタ生産方式…JIT、チョコテイ」、「5S」、「ISO」、
「生産形態(見込み生産、受注生産)」、「CPFR」、「POS」、「知的財産権」、「製品コンセプト」、「納期回答(ATP)」、「品質管理」、「インナーブランディング」
などの用語は、(主に)1話の終わりごとに専用ページを設け用語解説している。

その用語解説たるや、主人公が女子高生ということもあってか、日常私たちが触れるものに上手く例えられており、非常にわかりやすい。


新社会人、内定の決まった・決まっていない学生に特にオススメ。
また、この本をとっかかりに難しいビジネス書にチャレンジしたい、そんな人にもオススメです。
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2位: ガラスの巨塔
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販売:幻冬舎 著者:今井 彰
評価 5つ星のうち 4 「プロジェクトX」プロデューサーの自叙伝
NHK「プロジェクトX」のプロデューサーだった今井彰さんの、小説の形をとった自叙伝です。
分量は383ページで、所要時間は4時間程度、四部構成です。それぞれの内容は、

第一部:出世作「タイス少佐の証言」を作るまでの過程や妻との出会い、
第二部:「プロジェクトX」を作るまでの過程やNHK会長との出会い、
第三部:会長の失脚と、会長や「プロジェクトX」に対する某新聞系列メディアからの批判、
第四部:「プロジェクトX」での捏造疑惑と上記メディアのより強い攻撃、さらに自身の万引事件の経緯まで

というものです。小説という形である以上、実在の名称そのものではありませんが(例:「チャレンジX」)、おそらくすべて実在の人物・メディアを念頭に置いて記しています。その意味ではノンフィクションに近いかもしれません。

内容は、かなり偏った表現がある(著者との対立者は意図的に悪い表現を用いている)ことと、推測・想像の部分があることは否定できませんが、全体としては著者の経験をできるだけ忠実に記していると思われ、番組制作に対する著者の能力と情熱や、NHKの組織体質、著者の妻に対する思い、某新聞系列との対立の構図などが読み取れます。

「プロジェクトX」が好きだった人や、現実社会のどろどろした人間関係や組織の非情さを読みたい方にはおすすめです。逆に、純粋な文学を読みたい方にはおすすめしません。
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3位: スギハラ・ダラー
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販売:新潮社 著者:手嶋 龍一 発売日:2010-02-26
評価 5つ星のうち 4 面白くて一気読み!
インテリジェンス小説は、佐藤優氏の定義に従えば近未来に起こる出来事を描いているということになりますが、このスギハラダラーは近未来の何を示唆しているのでしょうか。人民元がそのうち変動相場制に組み入れられるということでしょうか。そこまでは行かなくても、元の切上げは近い将来起こってもおかしくないと思います。
それ以外にもいくつか読んでいて思いつくことがありました。たとえば機関投資家が売りを浴びせる事態が再び訪れるということ。もうひとつは、怖くて口に出来ません。
杉原千畝のビザによってアメリカへ逃れたアンドレイは、シカゴ・マーカンタイル取引所のCMEレオ・メラメッドがモデルです。フリードマンの流れをくむ、人によっては悪の枢軸のように言う人物なのに、本書では全体主義から命からがら逃れて自由主義を貫く人物として、好意的に描かれています。
911に関しても、主犯はあっさりアルカイダとして話を進めています。アルカイダの背後に、為替操作で巨利を稼ぐ本当の首謀者がいるのかとドキドキしながら読み進みましたが、そうはならなくてちょっとがっかりしました。あくまでもテロの情報を事前に掴んで便乗して儲ける人たちがいるという描かれ方です。
作中のいくつかの点で、造りすぎてあざとい、といった類の批評を複数の評論家から受けたようですが、手嶋氏の講演を拝聴したところ、そういう箇所に限って、ありのままだそうです。逆に、これは本当にありえるんだろうな、というところが創作を加えていたりして。そういったことを探りながら読み進むのもまた楽しいものです。ちなみに、スティーブンが日本語を習った大谷学校、それに白洲次郎のくだり、そのまんまだそうですよ。
この作品を読んで、第二次大戦中、日本とポーランドの間で諜報をめぐる深い協力関係があったことを知りました。ネットで調べましたが、いろいろな文献がそれを証明しています。でも、どんなにすばらしいインテリジェンスオフィサーがいても、情報をもらって判断する人間が優れていないと、どうにもならないのだ。
 ところで、スギハラダラーを映画にしたら面白いでしょうね。でも日本でつくらずに、やはりハリウッド大作にして欲しい。
そうすると、松雷はもう、北野たけし以外にないですね。涼子は、万人が認める美人じゃないといけないから、個性派は駄目。檀れいさんなんていかがでしょう。ぴったりだと思うのですが。スティーブンとマイケルのキャスティングは、外国のイケメン好きな方にお任せします。

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4位: ウルトラ・ダラー (新潮文庫)
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販売:新潮社 著者:手嶋 龍一
評価 5つ星のうち 2 ラストが残念
 偽百ドル札をめぐる、各国諜報員たちの暗躍を綴った小説。
 著者が外交ジャーナリストで、多くの事実が盛り込まれているそうです。なんでも、この小説が発表された後に、それを追うように、同様の事件が現実になったとか。私もニュースなどで、スーパーXという偽札とか、それを判別できる機械とか、小説に出てくる物を見た記憶があります。ただし、事実とは異なることも描かれているようなので、この内容を鵜呑みにするのは危険。まぁ、小説ですからね。ただ小説としては、終わり方がぐだぐだで残念。多くの謎は伏せられたまま、ぼやけた描写のアクションシーンに突入、その後どうなる?という完全に尻切れトンボのところで終わりでした。外交とか、経済に関係のある人だったら、自分の知る現実と対比しながら、ある程度楽しめるかもしれません。
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5位: 消失 中 金融腐蝕列島・完結編 (角川文庫)
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販売:角川書店(角川グループパブリッシング) 著者:高杉 良

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6位: 消失 下 金融腐蝕列島・完結編 (角川文庫)
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販売:角川書店(角川グループパブリッシング) 著者:高杉 良

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7位: 消失 上 金融腐蝕列島・完結編 (角川文庫)
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販売:角川書店(角川グループパブリッシング) 著者:高杉 良

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8位: ハゲタカ(下) (講談社文庫)
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販売:講談社 著者:真山 仁
評価 5つ星のうち 5 経済エンターテイメント小説
主人公の設定が上手いですね 
本格的なジャズピアノの弾き手を目指していた彼が投資の世界に身を置くことになった背景と”謎” 

バブル崩壊後に日本が置かれていた悲惨な経済的状況を背景に、
ゴールデンイーグルとの異名をとる鷲津がいやチーム鷲津が日本の企業を買収します 
鷲津の公私共にパートナーである、米国投資銀行の凄腕、リン 
鷲津の部下で鷲津が鍛え可愛がっている日本通のアラン 
鷲津に正確な様々な情報を届ける元米国情報員の民間調査会社員サム 
鷲津と否応なく関わりあっていくことになっていく銀行員、芝野 
かつての芝野の上司であり日本の銀行の暗部まで知り抜いている男、鷲津と深く深く関わっていく飯島 
傾いた地方老舗ホテルの再建を託された美しい松平貴子 
各々の人物が生き生きとしておりそれぞれの出来事が巧みに交わっていきます

本来の業務を忘れたがゆえに銀行が抱えた莫大な不良債権の処理 
バブル期に多くの企業に見られた経営多角化の失敗と放漫経営 
銀行、菓子製造メーカー、地方スーパー、地方老舗ホテル、各々を舞台に 
日本中が傷んでいたバブル崩壊後に、巨大な外資資本が彼らを飲み込んでいく様を描きます 

この小説が不快でないのは、鷲津に”侍”を投影させた作者の意図が伝わってくるからです 
(願わくば、村上ファンドの村上世彰氏がこうあって欲しかった) 
そして巻頭の割腹自殺事件の謎が解き明かされる巻末 
うん、見事です 

あえてけちをつけるなら、松平貴子のエピソードがいろんな意味で蛇足かなと、それぐらいです 
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9位: ハゲタカ(上) (講談社文庫)
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販売:講談社 著者:真山 仁
評価 5つ星のうち 5 飽きさせず読める1冊
企業小説好きの私には、深い取材を元に書かれた久しぶりに面白い1冊でした。
感情移入もしやすかったですし、登場人物もキャラクターが立ってて惹かれます。

私は、
TVのハゲタカをつまみ見て、
映画のハゲタカを観て、
ハゲタカUを読んで、
ハゲタカを読みました。

読んだ順序が違うのですが、ハゲタカが一番面白かったと思います。
TVや映画が原作とこんなに違うとは・・・
でも、重ねても違和感はそんなになく読めたので、良かったと思います。
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10位: 排出権商人
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販売:講談社 著者:黒木 亮
評価 5つ星のうち 4 排出権ビジネスの「教科書」
「空気が金に化けるというわけか」「排出権は極めて政治的だと思うよ」「俺たちは、壮大なペテンに踊らされているのか? それとも……」
 登場人物のせりふを記すだけで、二酸化炭素の排出権ビジネスの実態がいかなるものか理解できるだろう。金融、石油やガスなどの国際資源をめぐる取引など国際ビジネスの最前線を描き続けてきた著者の面目躍如の感がある。
 ただ、難点を上げれば主人公の葛藤が見えにくい点。冒頭のような言葉を耳にすれば、自らの仕事に疑問を抱くと思うのだが、この女性は一つ一つの案件に孤軍奮闘。ついには新会社のトップとして新たな船出を迎える−−。著者のスタイルと言えばそれまでだが、02年の「アジアの隼」以来読み続けているが、いつも残念に思う。「沈まぬ太陽」のような骨太な経済小説を読みたい。
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