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論文集・講演集・対談集


ランキング (人気順)
1位: 人間の建設 (新潮文庫)
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販売:新潮社 著者:小林 秀雄
評価 5つ星のうち 5 知の巨人の対話
小林秀雄と岡潔。非ユークリッド空間から相対性理論へ渡り、ベルグソンを横手に見ながら本居宣長へと駆け抜けていく。プラトン、モーツァルト、ポアンカレにハイゼンベルク。すべて別々に見えるものが彼らの話題に上がるとあたかも大きな全体として見えてくる。まさにハイゼンベルクではないが『部分と全体』である。あるひとつの言葉から文章が引き出されてくると小林秀雄が言えば、岡潔は理屈だけではなく感情が承服せぬものは心の底から納得は出来ぬという。屁理屈で飯を食っている批評家と融通の利かない理屈の世界の住人である数学者が、結局は直観であるという一点でぴったりと同意しているところは思わず息を呑んだ。知性とは何か。教養とは何か。彼らの対話から得られるものは確かに多いが、ひとつだけ忘れてはならぬことは、両者ともわれわれ凡人には及ばぬ文と理の天才であるということである。悔しいかな、私は彼らの世界はのぞくことさえも許されないのだと苦いような甘いような何とも言えない心地のよい思いがした。これも彼らの言う『情緒』であり『無明』から出た思いなのか。ともあれ、ホンモノの教養と知性に触れることはこんなにも心地の良いものなのかと、なんだか春風のようなさわやかな暖かさに触れた気分になった。
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2位: 六つの星星
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販売:文藝春秋 著者:川上 未映子
評価 5つ星のうち 5 川上未映子作品の愛読者の必読書
作家川上未映子の内面性への秘密の入り口は、この扉を開けて中にお入り下さい。アリスが待っています。
まだ最初の、斎藤環との対話しか読んでいませんが、この第一章だけでも価格の価値はあります。いやそれ以上と言って良いでしょう。この対話集で初めて斎藤環の存在を知ったのですが、「六つの星星」を読み終わったら、著作を読むつもりです。
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3位: 自閉っ子、こういう風にできてます!
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販売:花風社 著者:ニキリンコ
評価 5つ星のうち 5 自閉っ子、こういう風にできてます
会話形式になっているので、読みやすく、わかりやすい内容でした。自閉症に関わっている方には絶対に読んで欲しいと思いました。日々の関わりの中で、自閉症の人たちに配慮できていなかったことを反省させられました。言葉では表現しにくい身体症状がわかりやすく書かれており、とても勉強になりました。また、自閉症の方と関わったことがない方は、わかりにくい部分もあるかと思いますが、正しい知識を得ることができると思います。
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4位: 伊坂幸太郎×斉藤和義 絆のはなし
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販売:講談社 著者:伊坂 幸太郎
評価 5つ星のうち 3 ファンならば楽しめる!
伊坂さんと斉藤さんのコラボレーションがきっかけとなって、実現した対談集です。
個人的には、対談本は好きではないので、あまり読まないのですが、伊坂さんの対談ということになれば、話は別です。

読んでいると、この二人の物事に対するスタンスなどは、似ている部分が多いような気がしました。
対談の中では、お互い「褒めあい合戦」になっていますが、プライベートな部分も語っていますし、詳細な年表もついているので、ファンならば楽しめると思います。
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5位: 佐藤可士和×トップランナー31人
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販売:集英社
評価 5つ星のうち 5 トップランナーの「成功の法則」
NHKのトップランナー(TR)の本とまちがってよみましが、
面白かった。

 トップランナーの「成功の法則」として、
「可士和視点」を通して6つのエッセンス
  1 ビジョンを構築できる
  2 自分のセンスを確立する
  3 クールな客観的な視点をもつ
  4 研ぎ澄まされた感性と身体感覚
  5 前向きで真っすぐな強さ
  6 真のオリジナリティ
 をヒントに、31人の体験談が具体的に(6章にわけて)展開されている
と、まえがき(集英社 編集部)あります。

☆1つ減らした理由
無理やりに6章に分けた感じがしました。

たとえば、1章の日本画家の松井冬子さん
4浪して東京藝術大学入り、大学院もでた理由を聞いて、
 可士和 目的意識が明快ですね。意思も強い。
 松井 性格がしつこいですよね(笑)。

松井さんは4、5、6もありましたよ。確かに。
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6位: 村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)
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販売:新潮社 著者:河合 隼雄
評価 5つ星のうち 4 村上信者必読!
一時期心理学に興味を持って、河合隼雄さんの本ばかりむさぼるように読んでいた時期がある。
ユング派だとか、何派だとか深いことはまったくわからないが、河合先生の書く本は、他の心理学の本よりも圧倒的にわかりやすい、という特徴があった。
権威主義的ではなく、実践者としての心理学、というスタンスが感じられる方だった。
そんな河合先生と村上春樹の本が出たときには驚いた。
当時、好きな二人がよりにもよって対談して本まで出すとは、まったくの予想外だった。
そして、あの村上春樹が河合先生の手にかかると、これまで誰にも見せたことのない素顔を読者に見せることになる
村上春樹の作品、村上春樹自身に興味がない人は読んでも面白くないだろうが、過去から作品を読み続けているファンにとっては非常に興味深い対談になっている。
まず、村上春樹の初期の作品のテーマとなっているのが「デタッチメント」。
人間関係においても、社会との関係においても、初期の作品には「コミットメント」という概念が薄い。
友達である「鼠」と「僕」の関係にしても、驚くほどドライに描かれている。
そして二人とも現実社会での生活感がない。
そのドライともクールとも言える作風が一般に受け入れられるとともに、村上春樹は文壇からの「コミットメント」に辟易し始める。
そして、ついには村上春樹本人が日本から「デタッチ」することを選択し、欧州、米国と生活の拠点を海外に移す。
そこで彼が書いた作品は「ノルウェーの森」と「ダンス・ダンス・ダンス」。
どちらの作品も、デタッチメントがテーマと言えなくもない。
そしてどちらの作品も「たいせつなもの」が目の前から消えてしまう物語だ。
海外生活が終わりにさしかかる頃、仕上げた作品が「ねじまき鳥」になる。
この物語はこれまでと一転して、テーマが夫婦間の「コミットメント」になる。
そして、主人公は「たいせつなもの」を一貫して探し続ける。
デタッチメントからコミットメントを経て彼は日本に戻ってきた。
その後、また彼は新しい境地へと向かいつつある。
河合先生の話の引き出し方が上手なので、村上ファンには必読の一冊。
ところで、村上春樹が村上龍について記述している文章はあまりないと思われるが、この本には珍しいことに少しだけ言及されている。

「ぼくは村上龍というのは非常に鋭い感覚を持った作家だと思っているのです。彼は最初から暴力というものを、はっきりと予見的に書いている。ただ、ぼくの場合はあそこへ行くまでに時間がかかるというか、彼とぼくには社会に対するアプローチが違うということはありますが。」
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7位: 言葉を育てる―米原万里対談集 (ちくま文庫)
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販売:筑摩書房 著者:米原 万里
評価 5つ星のうち 4 素顔のまりさん、
もうでないと思っていた米原万里をみつけて、
飛び上がって喜んで購入!!

通訳仲間だったり、タレント?だったり
いろいろな方との対談集でした。
内容としては、日頃の持論の繰り返しでしたが、、。

この本の中で、
実は一番よかったと思ったのは、
後書きに、通訳の後輩の書いた万里サン。
仕事が大好き、
お風呂に入らず、、。
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8位: 猫だましい (新潮文庫)
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販売:新潮社 著者:河合 隼雄
評価 5つ星のうち 5 「世界の猫ばなしを、河合流の心理学で分析?!」
 『猫だましい』という、この本の題名を見たとき、河合隼雄が、実は
「日本ウソツキクラブ」の会長を務めていた事を知る人は、この本が、また
『ウソツキクラブ短信』のような「ウソとダジャレの本」だと思うであろうが、
そうではない。
 この本は古今東西、世界の「猫の物語」を河合隼雄が専門にする分析心理学
によって、その心理学的な意味の探求と分析を行いつつ、河合流のダジャレに
よって、読者に清涼感を与えるという仕掛けを施した本である。
 そして「宮沢賢治の猫」についての解説では賢治が物語を制作するにあたって
賢治は意識的に物語を作ったのではなく、フロイトや、ユングの謂う意味での
「無意識」との折衝、対話、または、それの注意深い観察によって物語を創作
したのだということを、解りやすく説明されている。
 例えば河合は「作者の思いがけないことが起こるものこそ、本当の「創作」である」
と述べている。つまり、本物の創作作品とは、自我による意識的操作によって、
制作されたものではない、無意識という「己を超えたもの」の存在が関係すること
によって、はじめて生み出されるという事であろう。
 宮沢賢治の物語と同じように、河合隼雄のダジャレも、無意識という己を超えた存在
から、生み出されたに違いない。
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9位: ローマで語る
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販売:集英社インターナショナル 著者:塩野 七生
評価 5つ星のうち 3 「ローマ」から湧き出るような歴史や文化の香りは感じられず。
塩野先生と言えば、当代屈指の「イイ男評論家」。歴史上の偉人たちはもちろん、現代の男の生き様にも一家言持っており、『男たちへ』『再び男たちへ』というエッセーまで書いているほど。そんな塩野先生が手塩にかけて育てた息子はどんな人だろう?という興味もあり、手に取りました。

映画論を中心にした中身は面白いことは面白いのですが、(今は亡き)月刊PLAYBOYに連載された対談をまとめたものだけに、なんだか軽い。紙幅の関係もあったのか、これからというところで話が終わってしまっていたり。タイトルに『ローマで語る』とありますが、別段ローマでなくても成立する対談です。ローマという地名から湧き出るような歴史や文化の香りは、僕には感じられませんでした。

また、親子なのに敬語で他人行儀なところも、最後まで違和感をぬぐえず。
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10位: 日本人の矜持―九人との対話 (新潮文庫)
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販売:新潮社 著者:藤原 正彦
評価 5つ星のうち 3 日本の将来を心から憂える藤原正彦さんの熱意が伝わってくる本
 対談の中にはさまざまな面白い話題が登場しますが、特に「英語よりも日本語」「ゆとり教育よりも詰め込み教育」「読書の大切さ」「情緒の大切さ」といった主張には共感できました。
 個人的に一番感心したのは、数学の学問の世界で優れた成果をあげるには「情緒」や美しさに対する感性が重要だという点です。私は学者ではないのですが、なんとなくわかるような気もします。もう一つ印象に残ったのは、終戦後の引き揚げにまつわる体験談や裏話です。終戦後に無事日本に帰って来られた人は(全員ではないと思いますが)、多かれ少なかれ後ろめたい部分をもっているという指摘には胸を衝かれました。
 さて、本書を読んで気になった点をあえて書いてみますと、第一に、昔の人を手放しに賛美しているように読めることがあります。たぶん、昔の人も今の人も、いい部分と悪い部分があるはず。昔の人はよかったが、今の人はダメだと決め付けるのはやや一方的かなと感じました。昔の人のこういう点はよくなかったが、こういう点はぜひ見習いたいという言い方にしなければ、説得力が半減してしまうように思うわけです。
 もう一つ気になったのは、対談の相手として、藤原氏と話の合いそうな人だけを意図的に選んでいるように見える点です。もし可能でしたら、考えの違う人と丁々発止とやりあうのも面白かったのではと思いました。
 最後に、帯に「読書せぬ者は人にあらず、ケダモノなり」とありますが、これってどうなんでしょうか。読書しない人の中にも立派な人がいますし、読書をたくさんしていても、あの人はちょっとね、という人もいますから。
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