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分類:
文学史


ランキング (人気順)
1位: 世界文学を読みほどく (新潮選書)
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販売:新潮社 著者:池澤 夏樹
評価 5つ星のうち 5 非常に面白い書物
ある意味では、ひとつの『書物』として楽しませてもらいました。
入門書というよりも、これ自体が一つの『作品』になっている。
ここに載っているすべての作品を読んだわけではないのだが、読んだことのあるものについては、懐かしい記憶を掘り起こされつつも、「そういう読みもあるのか」とある意味では啓蒙(笑)され、読んだことのない作品については、「これも読んでみたいな」と思わされ(そして、自分で読んでみて、「あぁ、俺はこう思うな」と、一人で意見交換(笑)する)。
いや、本当に楽しい書籍でした。

もちろん、この本に書いてある読み解き方は、一個人によるものですので、そこには恣意性が付きまといますが、それにしても、楽しい。
いい本です。
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2位: 世界・名著のあらすじ (コスモ文庫)
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販売:永岡書店 著者:一校舎国語研究会
評価 5つ星のうち 5 あらすじ本のお手本
あらすじ本というのは、だいたいが存在自体に品がないと言えますが
この本は、あらすじ本つくるなら、せめてこのようなものであってほしい、
という私の理想に近いものでした

あらすじのほかに、本文も一部載っていて
多少の蘊蓄と、著者のデータも(ちょっぴりだけど)載っている
要約の仕方も悪くない

この程度はあたりまえだと思っていたのですが
他のあらすじ本と読み比べて、他のがあまりにひどかったので
5つ星をつけます
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3位: 完本・文語文 (文春文庫)
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販売:文藝春秋 著者:山本 夏彦
評価 5つ星のうち 4 文語文の歴史的意義を語る本
 文語文が何に由来するのか、どんな言葉であったのか、どういう人が用いていたのか、いつごろ口語文にとって替わられたのかなどを中心に叙述した本。文語文の概要がイメージできる。著者の文語文、とりわけ江戸弁を「ふまえた」それへの思い入れが強い分だけ、記述に偏りがあるように感じるけれど、全体としては文語文が廃れてしまったことによって、われわれは何を失ったかを指摘している。
 
 以下に興味深い箇所を挙げる。必ずしも共感した箇所ではない。
○「和漢の古典には文脈に混乱がない」(p.12)
○「……頼山陽の「日本外史」は書生(学生)に小説のように読まれたのに、昭和になってからは「勉強」として読まれるようになった」(p.14)
○「……男は明治になるまで漢文を書いた。漱石の漢文は一流だったという。一流でなくても広瀬武夫は日記を漢文で書いた」(p.33)
○「教育というものは……洋の東西を問わず昔は古典を読むことだった」(p.42)
○「大正デモクラシーは、今と同じく模倣をしりぞけて独創を重んじた」(p.42)
 他にもあるが、長くなるので省く。

 著者の主張に全面的に賛成はしないが、日本独自の文化・思想というものが何なのか、日本の本来の「形」とは何なのかを考えさせられた。時代がうつろう限り、変化は必要であることは間違いないが、変えてはならないものはあるはずだと、私は感じた。
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4位: 挑発としての文学史 (岩波現代文庫)
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販売:岩波書店 著者:H.R. ヤウス
評価 5つ星のうち 5 もっとも説得力ある端的な受容芸術史論
もっとも説得力ある端的な受容芸術史論。R・バルト、W・カイザー、G・ジュネットらの1970年以前のテクスト論の成果を摂取し、フォルマリスムの成果も接合して、文学史のもっとも清新な在り方を提唱する画期的な書物。抽象的議論と具体例がほどよくミックスされ、テーゼ部分と解説部分も分かりやすく提示され、読者にやさしい、しかし厳密痛快な書。これで1155円は絶対に買いである。
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5位: 読むための理論―文学・思想・批評
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販売:世織書房 著者:石原 千秋

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6位: ぼくがカンガルーに出会ったころ
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販売:国書刊行会 著者:浅倉 久志
評価 5つ星のうち 5 楽しそうな様子が伝わってくるエッセイ
先日亡くなった浅倉久志氏のあとがきや、雑誌などに書いた記事を集めたエッセイ集。

普段基本的に、翻訳者を意識して小説を読むことは無かったが、氏の追悼記事等で上げられていた訳書のリストなどを見てみると、当然それらは氏の仕事の本のごく一部でしかないにも拘らず、これまで自分が読んできた作品がいくつも並んでいるし、読んでいないけれど、タイトルだけは知っている、という作品はさらに多かった。改めて、この方の仕事の凄さというものを認識した。

エッセイの内容は、かつての訳書のあとがきであったり、雑誌記事などを集めたもので、いろいろと当時の苦労話や、同じ翻訳の仕事をしている人の話、また、作家の話などが中心になっているが、そのどれもが非常に楽しそうな雰囲気の伝わる文章で書かれている。これだけ楽しそうに書かれているのを読んで、最近はSFを読む機会はあまり無かったが、また、読んでみようか、という気になってきた。
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7位: ミステリ・ハンドブック (ハヤカワ・ミステリ文庫)
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販売:早川書房
評価 5つ星のうち 4 今となっては貴重です
90年代初頭、海外ミステリの黄金時代の初期に出版された本です。
J・ディーヴァどころかP・コーンウェル、J・グリシャムよりも前のころです。
クリスティー、クイーンなどのオールタイムの大御所だけでなく、当時全盛だった(今となっては懐かしい)パレツキー、レンデル、W・マーフィーなどについても取り上げています。
個別の作家論の他にも評論家3氏による対談などもあり、もりだくさんです。

確かに、一部の評論は他の本のあとがきの転用ですが、引用元がいまや絶版だったりもします。
内容は古くても気になりません。当時のベスト10なんて、海外ミステリファンならそれもまた気になりませんか?
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8位: 名セリフ!
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販売:文藝春秋 著者:鴻上 尚史
評価 5つ星のうち 5 ためになる
シェイクスピアから永井愛まで、読みたい観たい!という気にさせる
名エッセイです。

地方在住のため演劇はおいそれとは観に行けないので、とりあえず
この本で紹介されている 「ら抜きの殺意」「父と暮せば」を読んで
みました。大変面白かったので ソーントン ワイルダーや、アラン
エイクボーンなども読んでみようと思いました。各作品の読みどころ
や雰囲気がつかみやすいので きっと誰でも何作品かは読んでみたく
なるはずです。

この本が売れたら、名セリフ2も出版したいとあとがきにあります。
楽しみです。「ラブ アンド セックス」もこの本と同じ感じで
本や映画の紹介をしているので こちらもおすすめです。

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9位: 世界の電波男 ― 喪男の文学史
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販売:三才ブックス 著者:本田 透
評価 5つ星のうち 3 名作紹介ではありませんが。
一時期流行った名作案内かと思って買ってしまいました…。中身を開けたら「物語の機能」とかかいてあって???となりましたが、やっぱりよんでみるとおもしろい。
内容は「なんで人は物語をかくの?」という問いに本田流の答えを出すというもの。そのキーワードが喪男を使ってみました。って感じでしょうか。


ちなみに別の方も指摘されていますが、ここでの喪男は本来の意味とかなり違った意味で使われているようで、たとえ地位や容姿など持ち社会的に高い評価を得ていたとしても、自信に何らかのコンプレックスを持ち、苦しんでいる男性は全て喪男と定義されています。(光源氏などがそう)ほかにもかなり感覚で言葉や表現を使っているらしいところが多く、真剣に考えると矛盾が出てくる部分がチラホラ…。なんであくまでネタ本・娯楽本として楽しむぐらいがいいのかもしれません。

結局??がいっぱい残って終了になったり、逆にムカついたりするかもしれない本ではあるんですが、それでも話芸というか、本田透の笑いのセンスはすさまじく、今まで興味のかけらもなかった「ドストエフスキー」「ダンテ」「源氏物語」に興味がわいてくるから不思議。やっぱり最初勘違いしたように名作案内として利用するのがベストかも。
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10位: ミメーシス―ヨーロッパ文学における現実描写〈上〉 (ちくま学芸文庫)
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販売:筑摩書房 著者:エーリッヒ アウエルバッハ

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