10位: 絞殺魔 [DVD]
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販売:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
監督:リチャード・フライシャー
発売日:2010-03-26
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評価
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傑作
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ストーリー、役名共に実際の「ボストン絞殺魔」事件に多く準じていますが、あくまでもフィクションです。そして実に良く出来ています。想像以上でした。
ドキュメンタリータッチとスポーツ番組の様な画面分割の手法は噂には聴いて居ましたが実に見事。後者はビデオ時代は細部が潰れて観辛かったのではないかと思います。
山ほど見所がある名画ですが、個人的に唸った所を数点挙げます。
ドン・シーゲルの「マンハッタン無宿」同様当時の裏文化である性風俗や同性愛者のコミュニティを映画的誇張を含めて絶妙に垣間見させてくれる。
捜査に協力する為に現れた千里眼の超能力者の水際立った登場シーンから期待を目一杯持ち上げておいて落とす時の滑稽さ。
40歳を超えて類まれなる美貌が衰え始め、色悪染みて来たトニー・カーチスの押さえた連続殺人犯演技。
ヒューストン監督[男と女の名誉」やアノー監督「薔薇の名前」等でしわ枯れ声のエキセントリックな老人役しか知らなかったウィリアム・ヒッキーが小さな、でもとても印象に残る役で出演している事。
そして、犯人の犯行回想シーンにベルイマンの[野いちご」やクローネンバーグの「デッド・ゾーン」の様に現在の登場人物が挿入される手法、等です。
実は前半の凶行に怯える市民や焦る警察当局の現実的な緊張感溢れる描写から、一転後半は人間の内面を描くシュールな描写に唐突にシフトする感覚が有り、観る者を良い意味で翻弄・当惑させます。
直截な残酷シーンは殆ど有りませんが観客の恐怖心・不安感を目一杯掻き立てる傑作スリラーです。お薦めです。
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