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ランキング (人気順)
1位: ユリイカ2009年1月号 特集=米原万里
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販売:青土社 著者:沼野 充義
評価 5つ星のうち 5 米原万里は才能も度胸も人情味もあった
この特集を読むと米原万里が才能の人であり、大胆でもあり、人情味もあったこととがよくわかる。
かといってまじめ一方でもなくとんでもないシモネタジョークをいうし、あえて周囲にアピールするような
<想作>をやっていたらしいことも暴露されている。
言葉、翻訳ということに注目して読むと彼女の究極の意訳に興味を覚えた。それがどんな意訳であったかを
知りたいと強く思う。要約能力というか、本質をかいつまんでいう才能がどんなものであったか目の前で
みてみたい気がした。


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2位: ユリイカ2009年3月号 特集=諸星大二郎
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販売:青土社 著者:巖谷 國士
評価 5つ星のうち 4 インタビューと初期作品に惹かれて・・・
『ユリイカ』初の諸星大二郎特集号。
深遠なる世界を描く諸星先生の特集だけあって
なかなか読み応えのある内容です。

幻の初期作品『硬貨を入れてからボタンを押して下さい』が秀逸です。
手描きの迫力に満ちた描線のこの作品は
今の時代でも充分通用する力作です(ちなみに身近な諸星ファン数名に
読ませたところ、一様に「さすが・・!」という反応が帰ってきました)。

またインタビューも「もうちょっとつっこんで欲しい・・」という不満は残るとはいえ、
先生の創作の舞台裏、デビュー当時のお話など、ファンには嬉しい内容です。

その他『諸星大二郎 西遊妖猿伝の世界』という幻のムックの編集にあたった
竹熊健太郎さんの述懐(手塚先生、星野之宣先生との鼎談の逸話は面白い!)や
厳谷國士さんの『諸星大二郎の反ユートピア』、石岡良治さんの『マッドメン』解題、
高橋明彦さんの『諸星大二郎の太極』などが強く印象に残りました。
『感情のある風景』を取り上げてくれた春日武彦さんにも感謝です。

表紙は悟空と羅刹女ですが、これも魅力的で(羅刹女のマントの紅色が綺麗!)
装丁のセンスの良さが光っています。
永年のファンなら、今までの作品を振り返ってじっくりと楽しむことができるでしょうし、
若い読者にとっては、作品解題を通じて諸星ワールドを俯瞰できる格好の入門書だと思います。
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3位: ユリイカ2008年12月号 特集=母と娘の物語 母/娘という呪い
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販売:青土社 著者:萩尾 望都

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4位: ユリイカ2007年11月号 特集=ドストエフスキー
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販売:青土社

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5位: ユリイカ2008年12月臨時増刊号 総特集=初音ミク ネットに舞い降りた天使
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販売:青土社 著者:鈴木 慶一
評価 5つ星のうち 4 ボリューム大
ネットからムーブメントになったシンセサイザーソフト『初音ミク』を、評論誌ユリイカが多角的にまとめた感じの本です。
(ユリイカ誌は以前も『ジョジョの奇妙な冒険』などの評論本を発行した事があります)

ボリュームは言う事ないですね。開発者から大物ミュージシャンに至るまで、色々な視点から迫っています。
ソフト『初音ミク』の使い方やアドバイスなどは特になく、時代背景やオタク文化、誕生〜これからやSF論などが主に論じられています。
絵師によるカラー絵があったり、人気曲紹介もあったりと、良く知らない人へのまとめ本としてもいいと思います。

気になった点は、主にニコニコ動画での経緯を扱っているためか、PIAPRO(メーカー運営のサイト。曲や動画などが投稿される)や旧ボーカロイドソフトなどへの言及がほとんどなかった点などでしょうか。
あとは本の性質上しかたないのもあるとは思いますが、「批評専門用語」とでも言うべきか、そういった単語や言い回しが分かりにくかったり、場合によっては鼻につくことがしばしば…。

音楽誌や映画誌などでも日常茶飯事ですが、「そのオーラルなパーソナリティとメタフィクションであることのうんたらかんたら」みたいな…。
もう「すごいよかった!」の一言でいいじゃんめんどくさい、と思います。
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6位: ユリイカ2004年4月号 特集=押井守 映像のイノセンス
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販売:青土社
評価 5つ星のうち 5 多様性と開かれた思考
イノセンス関連本は多数発売され
内容に疑問が残るものもありましたが
この本は他にはない深さ、重み、多様さで
「イノセンス」と「押井守」を考察しています。
アニメの世界に閉じない開かれた思考があり、
まさに「イノセンスのゆくえ」が多方向に見えてきます。
イノセンス関連本はこの一冊でもOKです。
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7位: ユリイカ2009年2月号 特集=日本語は亡びるのか?
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販売:青土社 著者:水村 美苗
評価 5つ星のうち 4 水村氏の本に感化された人ご用達
水村美苗『日本語が亡びるとき』(以下『亡びるとき』)にまつわる論考は15本ほど収録されている。水村氏のインタビューもある。「詩と批評」のユリイカと縁遠いところで生きていても、さらに考えを深めたい人は必携。

『亡びるとき』を読んだ人はご存知のように、水村氏は「日本語」でもって、ごく限定した内容(「国語としての」日本語)しか意味させていない。だがタイトルだけみると確かにミスリーディングで、『(現地語としての日本語も含めて)日本語が亡びるとき』ともとれる。2月号の論者の中にも、この誤読の上で論を寄せているものもいた(というより、『亡びるとき』をまるで読まずに書いているでしょ?というツワモノもいて、水村氏の議論と無関係に日本語にまつわる自説のみを開陳していて可笑しかった)。

水村氏への反論としては福島亮太氏と坂上秋成氏の論が有力に思えた。近代日本語は大きなコストをかけて作為的に形成されたが、その際、当時の文学者は従来の日本語における漢文的文脈を切断し放棄するという犠牲を払った。水村が近代日本文学にこだわるのは、莫大なコストをかけて日本語をつくった先人の記憶が、そこにもっとも濃密に残留すると考えているからであるが、福島氏はこれに対して、先人たちに「さらにラディカルな水準で倣おうとするならば、いま必要なのはむしろ日本語の栄光の一部を捨て去り、現に賑やかで活力のある言語ないし言語感覚に一度身をもって仕えることではないだろうか」(151頁)と批判する。坂上秋成も同様に、近代文学への過剰な固執は生産性を持たぬばかりか、日本語を死なせてしまうと戒める。近代日本文学の目から見たらいかに軽薄にみえても、現在流行しているラノベやケータイ小説のようなものでも、想像力をもって接しなければいけないというわけだ(なかなか難しい課題ではある(^^;))

日本語論の読書ガイドもあって親切です。
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8位: ユリイカ2002年7月号 特集=高野文子
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販売:青土社
商品説明
   詩と批評、を副題に持つ文芸雑誌「ユリイカ」の、漫画家・高野文子特集号。

   小説家の川上弘美や編集者の竹熊健太郎など、豪華な執筆陣による高野文子作品批評や、詳細な全著作解題など、魅力的なコンテンツが並ぶ。が、本特集の目玉はなんといっても、高野文子「奥村さんのお茄子」雑誌初出稿再録と、大友克洋、魚喃キリコとの対談2編の収録であろう。

 「奥村さんのお茄子」は、『棒がいっぽん』に収録される際、表紙を除きすべて描き直されたため、今回再録の初出稿は多くの人にとって新作と言っても差し支えないほどのものだ。作者の意思で描き直されたとはいえ、初出稿の出来が悪いわけでは決してなく、ユニークな物語の完成度は高い。単行本収録版と比較して読むのも、また一興かもしれない。

   また、ほとんどメディアに露出しない漫画家であった高野文子が、2人の同業者と語らう対談はファンにとって待望の企画だろう。大友克洋との対談での『黄色い本』についての討議では、創作における高野文子の視点や姿勢が明らかとなってきわめて興味深いし、魚難キリコとの女性漫画家同士の気さくな対談は楽しい。「私の特集が組まれるのもこれが最初で最後でしょう」とは本人の弁だが、これ1冊で決定版といえるほど、充実度は高い。批評だけでなく、肝心の作品もちゃんと読めるので、ファンにも高野漫画未体験の人にもおすすめだ。(横山雅啓)


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9位: 悪の人心掌握術 - 『君主論』講義 (中公新書ラクレ)
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販売:中央公論新社 著者:金森 誠也
評価 5つ星のうち 4 わかりやすい
わかりやすい。予備知識無しでも、一晩で読みきれ、大枠がつかめるのが良い。ただ、本の題名が、その内容を的確に表しているか疑問。。。
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10位: 自由は進化する
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販売:NTT出版 著者:ダニエル・C・デネット
評価 5つ星のうち 2 自由意志論と進化論のつながりはまだまだ
自由と言う概念の進歩の話かと思って読み始めた。読んでみると、「自由意志はあるか」という問いに対して、「ある」方の立場に、進化論のスパイスをぱらぱらと振りかけたものだった。

自由意志否定の決定論なんて、不確定性原理とカオスで破綻しているんだから、ごちゃごちゃ言う必要もない。それに、自由意志擁護のの立場も、すぐにデカルト劇場が出て来て、めちゃめちゃプリミティブ。

この問題は、結局「自意識とは何ぞや」という問題に集約される。それを解かない限り、デカルト劇場から一歩も出ることはできない。では、このような哲学的な議論で「自意識」が理解されるかというと、2000年出来なかったことが突然出来るわけはない。いつになるか定かではないが、脳科学と計算機ベースの認識科学が明らかにしていくのだろう。

それが明らかになっても、自由意志は絶対にあると「私」は思うし、明らかになるまえなら、いよいよ自分の自由意志を尊重していくことが重要だと「私」は思う。
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