10位: メディア文化論―メディアを学ぶ人のための15話 (有斐閣アルマ)
評価
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写真ニュース週刊誌って、何だろう
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全15話を、メディアの(1)方法編、(2)歴史編、(3)実践編の3部作という大枠の中で展開する。「メディアは伝達しない」(p.8)と、第1話から読者の先入観を揺さぶる。第1話と第15話には表題部のページにシンボリックな写真や図が載っていないのは、話題が一つに集約できなかったからだろうか。
本書のターゲットクラスは若い学生なので、と出版社に反論されるだろうが、文字が小さく視力の負担で目が疲れる。有益ではあるが、さらに小さいポイントで、コラムと人物紹介という説明文も掲載。これは、限られた媒体量に対して適度な簡潔さが必用であることを教えたかったのだろう。また各話題がややもすると、うんちくの羅列になってしまいそうな危なっかしさや勢いで論じてしまったところもあるように見受ける。
例えば、パブリック・アアクセスを述べながら、NHKの『あなたのスタジオ』は、「時期尚早で短命に終わっています」(p.265)とあるが、1975年4月から1978年3月までの3年間にわたって放送を試みている。3年を短期間と見るかどうか。また、「日本では1910年代から新聞が急速に大衆化」したと括っているが、和暦でいえば、明治43年以降の頃である。一体、一つの町や村でどれだけの人々が新聞を読めたであろうか。現実的な次元で読み直すことが必用ではないだろうか。
著者が言うように、私達のメディア・リテラシーとは、メディアを捉え直し、その意図や編集方法を批判的に見直す必用があるだろう。そうとすれば、今回の著者の設定した「メディア文化」と表題にある論点や展望は、眉につばを付けるために、最低限の準備体操と言える。デコーディングの立場の存在を知り、価値の違いが量で比較していないかを疑ってみる目を失わないようにしたいものだ。
目次、話(章)節項。参考文献あり。索引、事項・人名あり。ひもなし。
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